長内厚おさない あつし
早稲⽥⼤学⼤学院経営管理研究科・教授
プロフィール
1997年、京都大学経済学部経済学科卒業後、ソニー株式会社入社。
ソニーにて10年間、商品企画、技術企画などに従事、商品戦略担当事業本部長付を経て京都大学大学院に業務留学。
博士号取得後、神戸大学准教授、ソニー株式会社外部アドバイザーなどを経て2011年より早稲田大学准教授。2016年に現職。
ハーバード大学客員研究員や国内外の企業の顧問も務める。2023年より総務省情報通信審議会専門委員。フジテレビ「Live News α」レギュラーコメンテーター。
YouTubeチャンネル「長内の部屋」、ダイヤモンド・オンライン「長内厚のエレキの深層」などでも発信中。
■主な出演
(テレビ)
フジテレビ 「Live News α」
(過去の出演番組)
BSテレ東 「⽇経プラス10サタデー」「⽇経FTサタデー9」
YTV 「ミヤネ屋」
TBS 「ひるおび︕」「あさチャン︕」
NHK BS1 「国際報道」
BS-TBS 「週刊報道Bizストリート」
日本テレビ 「NEWS ZERO」「真相報道バンキシャ︕」
テレビ朝日 「報道ステーション」「グッド︕モーニング」
テレビ東京 「ワールドビジネスサテライト」 他
(ラジオ)
TBS-R 「荻上チキSession22」
J-WAVE 「Jam the World」
(書籍)
・「台湾エレクトロニクス産業のものづくり~台湾ハイテク産業の組織的特徴から考える⽇本の針路」⽩桃書房・共著
・「アフターマーケット戦略~コモディティ化を防ぐコマツのソリューション・ビジネス」⽩桃書房・共著
講演テーマ
アフターコロナの⽇本の企業戦略〜 経営とモノづくりの現場から〜
世の中の変化には過去の延⻑線上に将来が予測できる漸進的な変化と、過去との連続性のない⾮連続な変化があり、後者が不確実性の⾼い社会といいます。コロナ渦はまさに⽇本や世界の経済や社会に複雑性をもたらしました。
このように不確実な世の中では何があたり何がはずれるかの予測がつきません。
将来の事業計画を⽴てるときに過去のデータを⼀⽣懸命分析しろというマネジャーはたくさんいますが、不確実性の⾼い世界では過去のデータの延⻑線上には未来はなく、これまでとは異なる意思決定や戦略の⽴て⽅が必要になります。
つまり、なにがあたるか分からない世の中では、⼀つの戦略を後⽣⼤事に遂⾏するより、数打っていくつか当たれば良い、当たりの数を増やしたければ、数多く撃てば良い、という考え⽅のほうが正しいのかもしれません。
不確実性にそなえるランダムな戦略を実⾏するためには、柔軟で多様性に富んだ組織が向いています。
これからの不確実な世の中でランダム戦略を実⾏できる組織の特徴や要件を明らかにします。
⽇本のものづくりの品質と価値
⽇本の製造業は品質が⾼く時に過剰品質とも⾔われるが、同時に昨今では品質不正などのトラブルも続いている。
⼀⾒すると相反する事象のようであるが、根本の問題は共通している。
技術をみがくだけで価値創造ができていた20世紀のものづくりから、激しい国際競争のなかで技術だけでは価値残れない現状に直⾯し、価値獲得につながらない品質向上競争によって現場が疲弊している。
企業が研究開発活動を通じて価値獲得、すなわち収益化を果たすためにはなにが必要なのか、製品価値の本質を解説する。
効果と効率の経営戦略と経営学から⾒たダイバーシティマネジメン ト
効果の追求と効率の追求は⼀⾒同じように⾒えて正反対の活動である。効果の追求とは多様性の追求であり、緩やかな組織(有機的組織)による緩やかなマネジメントが求められる。
反対に、効率の追求とはムダを排除するプロセスであり多様性は阻害される。
こうしたプロセスは厳格な組織(機械的組織)によって運営される。
事業がどのような状況に⾯しているかによって効果と効率を使い分けることが優れたマネジメントには求められる。
また、効果的マネジメントに必要な多様性の議論をダイバーシティマネジメントという観点で議論し、社会的正義ではなく、経済的なメリットとしてのダイバーシティのあり⽅を提⾔する。
■その他演題
◎ 半導体産業に見るこれからの日本に必要な経営戦略
◎ 日本のものづくりとDXの本質
◎ コロナ時代における企業の価値提供とは
◎ コロナ禍の日本の製造業の生き残り策
◎ 日本企業グローバル市場への再チャレンジ
■キーワード
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