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石川結貴イシカワ ユウキ

作家 / ジャーナリスト

プロフィール

家族・教育問題、青少年のインターネット利用、児童虐待、子どもの貧困、ヤングケアラー、介護問題などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに、多数の話題作を発表する。
スマホやネットがもたらす数々の社会現象を追い、利便性の背後にある新たな問題を提起した『スマホ廃人』(文藝春秋)は国公立大学入試問題に採用、中国でも翻訳出版されている。
虐待や貧困に苦しむ子どもたちの実態を追った『ルポ 子どもの無縁社会』(中央公論新社)、『ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち』(筑摩書房)は、大きな反響を呼んだ。

また、親との関係性に苦しみながらも介護を担う子世代の現実を報告する『毒親介護』(文藝春秋)、自身の在宅看取り経験を綴った『家で死ぬということ~ひとり暮らしの親を看取るまで』(同)などの著作では、現行の医療や介護、社会保障制度の問題も追及している。

出版のみならず、専門家コメンテーターとしてのテレビ出演、全国各地での講演会など幅広く活動する。
日本文藝家協会会員

■主な出演・書籍
 (テレビ)
  NHK     「あさイチ」「ニュースウオッチ9」
  日本テレビ  「バンキシャ!」
  TBS      「ひるおび」「報道特集」
  フジテレビ  「バイキングmore」
  テレビ朝日  「ワイド!スクランブル」「報道ステーション」

 (書籍)
  ・「スマホ危機 親子の克服術」文藝春秋
  ・「スマホ廃人」 文藝春秋※国公立大学入試問題採用作品/中国で翻訳出版
  ・「子どもとスマホ~おとなの知らない子どもの現実」花伝社
  ・「ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち」筑摩書房
  ・「ルポ 子どもの無縁社会」中央公論新社
  ・「毒親介護」文藝春秋
  ・「家で死ぬということ~ひとり暮らしの親を看取るまで」文藝春秋

講演テーマ

スマホ世代の子どもとどう向き合うか~SNS、ゲーム、ネットいじめの問題を考える

コロナ禍による自粛生活等の影響で、子どものスマホ・ネット利用は長時間化しています。
低年齢のうちからユーチューブなどの動画視聴が習慣化し、オンラインゲーム(スマホゲーム)に没頭するあまり学業や健康に影響が生じるケースも少なくありません。

友達との交流はLINEやツイッターなどのSNSが主流となり、見知らぬ人を「友達承認」する子どもも増えています。テキストメッセージ(文字のやりとり)だけでなく声で会話するボイスSNS、動画配信を通じて視聴者と交流するなど、子どもを取り巻くSNS環境は大きく変化しています。

ネット上のいじめや誹謗中傷の被害も見過ごせません。「死ね」「キモイ」などの暴言、噂話や個人の画像を拡散して嘲笑するような集団いじめも起きています。
子どもたちの状況が深刻化する一方で、家庭や学校、地域などは具体的な対応策を見出せていません。「ネットは危険」「スマホを使いすぎるな」と言ったところで、何が危ないのか、どう改善すればいいのか、きちんと子どもに伝えられていないのです。

子どものスマホ利用に不安はあるが詳しい内容はわからない、自分はスマホに不慣れで子どもの状況が理解できない、そういう「スマホ弱者」のおとなでも、実のところできることはたくさんあります。
子どもたちはなぜゲームや動画視聴をやめられないのか、SNSでどんなトラブルが起きやすいのか、さまざまな問題の背景を解説し、具体的な対応策を提案します。

本講演を通じ、最新の状況を把握するとともに、家庭や地域でできる教育、子どもとの向き合い方について考えてみましょう。

孤立と虐待のない街づくり~傷つく子どもを支えるためにできること

増加の一途を辿る児童虐待。悲惨な状況を防ぎ、子どもたちの健やかな成長を見守るためにいったい何をすればいいでしょうか。
親の育児不安や経済格差、人間関係の希薄化など虐待の背景は複雑です。

まずは現状を認識し、問題への理解を深めましょう。
たとえば地域で「迷惑な子」、「変わった子」と見られる子どもが実は虐待の被害者で、家から追い出されたり食事を与えられなかったりしています。
ひとつの視点だけでなくさまざまな角度から考える、虐待の問題に対するときにはこうした姿勢が不可欠です。

また、虐待がもたらす影響は大切な子ども時代に深い傷を残すだけでなく、その後の就学や就労にも問題を生じさせます。
崩壊した家庭環境で育ったことで基本的な学力や生活習慣などが身につかず、結果的に社会に適応できない場合も少なくありません。
人の一生に深刻なダメージを与えかねない、だからこそ早期に問題を発見し、対応していくことが求められます。
子どもたちのかけがえのない命と生活を守るために何をすればいいのか。現場からの報告とともに、地域でできる取り組みや新たな活動事例を紹介します。

ヤングケアラー ~「家族を背負う」子どもたちの現状と課題~

病気や障害を持つ家族のために、家事や介護、見守りや付き添い、幼いきょうだいの世話などをする子ども・若者を「ヤングケアラー」と言います。

厚生労働省と文部科学省の実態調査(2021年)では、中学生の約17人に1人(5.7%)高校生の約24人に1人(4.1%)が、「世話をしている家族がいる」と回答。1日のうち家事や介護などのケアに要する平均時間(平日)は、中学生で4時間、高校生で3.8時間に及んでいます。
一方で、こうした生活実態を「誰にも相談した経験がない」という中高校生は6割以上と、学齢期の子どもが支援に結びつかないまま、ひとりで家族を背負っている現状が浮かび上がります。
病気や障害を抱える保護者が就労できないと経済困窮に陥りやすく、場合によっては子どもが暴力・虐待被害を受けることもあります。「家族のケア」という負担のみならず、経済、身体、心理、社会的な問題が複合的に生じているケースも少なくありません。

私自身、二人の甥(実兄の息子)が、かつて「ヤングケアラー」でした。実兄は40代でALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を発症し、当時高校生だった甥たちが介護を担うことになったのです。
当事者の苦悩を身近に見てきた者として、また長年にわたり家族問題を取材してきたジャーナリストの立場からも「ヤングケアラー」の実態を報告し、今後の社会的課題や解決策について皆様とともに考えたいと思います。

■その他演題
 ◎ おとなの知らない子どもの世界~デジタル世代の子どもの現状と課題~
 ◎ 子どもが変わる実践的スマホ教育~デジタル、AI社会を生きる子どもとどう向き合うか~
 ◎ こんなときどうする? 自分で考えるネット・スマホ利用(児童・生徒向け)
 ◎ 孤立と虐待のない街づくり~傷つくこどもたちを支えるためにできること
 ◎ 子どもたちの「見えざる貧困」~ネット社会で潜在化、深刻化する現状について
 ◎ 働きながら親を看る~ビジネスケアラーと介護問題
 ◎ 在宅介護、在宅看取りをするために大切なこと~超高齢化日本の現状と行く末

■オンライン講演演題
 ◎ スマホ世代の子どもとどう向き合うか~おとなの知らない子どもの世界~(60分)
 ◎ 孤立と虐待のない街作り~傷つく子どもたちを支えるためにできること~(60分)
 ◎ 自分で考えるネット・スマホとの付き合い方(30分)

■キーワード
#生涯学習 #福祉 #人権 #子どもの人権 #学校 #教育 #PTA #教職員向 #ヤングケアラー #虐待 #貧困 #スマホ #ネット環境 #いじめ #ビジネスケアラー #在宅介護

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