「キルギスの誘拐結婚」は報道写真祭の金賞を受賞
林典子はやし のりこ
フォト・ジャーナリスト / 写真家
プロフィール
イギリスのフォト・エージェンシー、Panos Picture所属。
2006年 国際関係学、紛争・平和構築学を学んでいた大学時代に西アフリカを訪れ、ガンビア共和国の現地新聞社「The Point」紙で写真を撮り始める。(~2007年)
以降、「ニュースにならない人々の物語」を国内外で取材している。
■主な受賞歴
2011年 名取洋之助写真賞、12年DAYS国際フォトジャーナリズム大賞1位
2013年 米・アレクシア財団写真賞ファイナリスト/フランス世界報道写真祭Visa Pour L’Image(ビザ・プール・リマ-ジュ)報道写真特集部門「visa d’Or」金賞
2014年 さがみはら写真新人奨励賞、NPPA全米報道写真家協会Best of Photojournalism/現代社会問題組写真部門1位、三木淳賞
2015年 World Press Photo世界報道写真財団「The Joop Swart Masterclass」選出/Hansel-Mieth-Preis 2015
2017年 山本美香記念国際ジャーナリスト賞/石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞文化貢献部門大賞
■主な出演
(書籍)
・「フォトドキュメンタリー朝鮮に渡った「日本人妻」-60年の記憶」岩波書店
・「フォトジャーナリストの視点」雷鳥社
・「ヤスディの祈り」赤々舎
・「トルコ:エブラールの楽しいペンション(世界の友達)」偕成社
・「フォト・ドキュメンタリー人間の尊厳いま、この世界の片隅で」岩波新書
・写真集「キルギスの誘拐結婚」日経ナショナルジオグラフィック社
(新聞・雑誌)
・ワシントンポスト紙
・デア・シュピーゲル誌
・インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙
・マリ・クレール(イギリス版・ロシア版)
・ル・モンド紙
・ナショナルジオグラフィック(日本版)
・米ニューズウィーク、デイズ・ジャパン…などの雑誌や新聞でニュース報道、ドキュメンタリー作品を発表。
講演テーマ
いま、この世界の片隅で~一枚の写真にこめる思い~
ある日突然誘拐され、見知らぬ男性と結婚させられる――。
中央アジアのキルギスで起きている「誘拐結婚」の現実を撮影し、世界最大規模の報道写真の祭典「ビザ・プール・リマージュ」の最高賞を日本人で初めて受賞。
・「報道の自由がない国で―ガンビア」
・「難民と内戦の爪痕―リベリア」
・「HIVと共に生きる―カンボジア」
・「硫酸に顔を焼かれた女性たち―パキスタン」
・「震災と原発―日本」 など世界各地で生きぬく人びとに寄り添い、その姿を報告する。
写真をご覧頂きながら、世界の片隅で今もなお起きている現実を紹介します。
ヤスディの祈り ~マイノリティの今、私たちのこれから~
ISに誘拐されたイラクの少数民族ヤズディ、朝鮮の日本人妻、キルギスの誘拐結婚など、世界各地の女性について取材してきたフォトジャーナリストが、世界のマイノリティである「女性」についてお話します。
<ナディア・ムラド>
ヤスディ教徒が惨殺されたさなか、イスラム国の男たちに捕まえられ、友人や家族、故郷を奪われ、信仰の改宗や性暴力を強いられました。過酷な状況から隙を見て逃げ出し、2015年、国連少数者問題に関するフォーラムの場でこの経験を公表。翌年、その功績が認められ、人身売買の被害者らの尊厳を訴える国連親善大使第一号に選出。
2018年にはノーベル平和賞を受賞。
■キーワード
#生涯学習 #環境 #人権 #男女共同参画 #学校 #教育 #生徒向