運転に必要な「動体視力」を鍛える方法とは
藤川陽一ふじかわ よういち
一般社団法人視覚認知教育協会 代表理事 / 早稲田大学エクステンションセンター講師
プロフィール
1969年広島県生まれ。早稲田大学大学院修了。
NTT本社勤務を経て、2004年に株式会社アファンを設立。
国の脳科学研究所や早稲田大学などとの共同研究により視覚認知トレーニングを開発。
2012年に一般社団法人視覚認知教育協会の代表理事に就任。
現在は、安全運転、スポーツ、認知症予防、学習支援などのセミナーを全国で開催し好評を博している。
特技は空手道五段、柔道三段。
■主な出演
(書籍)
・「「見る力」で脳力は決まる」サンマーク出版
(開発商品)
・動体視力トレーニングマニュアル
・動体視力トレーニングソフト
・脳速視力トレーニングソフト
(テレビ)
NHK BS1 ドキュメンタリー
フジテレビ 「めざましテレビ」「とくダネ」
日本テレビ 「うるぐす」「不可思議探偵団」
TBS 「イブニング5」「S1Jスポ」「うたばん」
講演テーマ
安全運転に活かす動体視力トレーニング法
視覚認知とは、目で見た状況を脳で認知・理解することです。運転中に必要な情報の80%以上は、目から取り入れていると言われています。
つまり、運転中の状況確認の大半は、見ることに依存しているというわけです。
また、実際に交通事故の原因の大半も安全不確認、脇見運転、動静不注視など「視覚認知」のミスで占められています。だからこそ、交通事故防止には、視覚認知ミスを減らすための「視覚認知トレーニング」が有効なのです。動体視力とは、自分や周りが動いている場合の視力です。つまり、動いているものを視覚認知する能力のことです。この動体視力は眼球運動・視野・認知・判断・反射神経など目と脳の様々な働きによって発揮される能力なのです。
車の走行中は、自分自身が動いているため、必然的に周りの物も動いて見えます。
だからこそ、運転では「動体視力」が重要なのです。
近年、ドライバーに求められる動体視力は高まる一方です。
なぜなら、交通量の増加や道路の複雑化はもちろんのこと、車内機器(カーナビ、AV機器)の複雑化など、ドライバーの目と脳にかかる負荷は増大する一方だからです。動体視力は40歳くらいから徐々に衰え始め、50代から顕著に低下していく傾向があります。
近年、高齢者の交通事故が多発しておりますが、これは動体視力の低下も深く関係していると考えられています。
また、動体視力が落ち始めているにも関わらず、そのことに気づかない40代も注意しなければなりません。自分自身の実際の能力と思い込みとのギャップが大きいと危険です。
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