山本譲司やまもと じょうじ
作家/元衆議院議員
プロフィール
北海道札幌市生まれ。佐賀県立三養基高校卒。
1985年 早稲田大学卒業後、菅直人代議士の公設秘書となる
1989年 26歳で東京都議会議員に当選
1996年 都議二期を経て、国政の場へ
2000年9月 衆議院議員二期目、秘書給与詐取事件を起こし東京地検特捜部に逮捕される。
2001年6月 懲役一年六ヶ月の一審判決を受け服役。
受刑中は、障害のある受刑者たちの世話係を務める。
出所後、東京都内の知的障害者入所更生施設に支援スタッフとして通う傍ら、執筆活動や
講演活動(福祉団体、人権団体、経済団体、弁護士会、教育機関など)を行なう。
また、福祉関係者らと共に、「障害のある受刑者の出所後のシェルター」づくりに取り組む。
2003年12月 事件の反省と433日間の獄中生活を綴った手記『獄窓記』をポプラ社より出版。
同著が新潮ドキュメント賞を受賞。TBS系列にてテレビドラマ化される。
2006年以降、PFI刑務所「播磨社会復帰促進センター」や
「島根あさひ社会復帰促進センター」の計画立案・運営に携わる。
さらには、厚生労働省「罪を犯した障がい者の地域生活支援に関する研究」の研究員、
および社団法人・日本社会福祉士会「リーガル・ソーシャルワーク研究委員会」の委員、
そして「矯正研修所」および「人事院・公務員研修所」の講師を務める。
他に現在、NPO法人「ライフサポートネットワーク」の理事長、
更生保護法人「東京実華道場」の評議員、更生保護法人「同歩会」の理事、
出所者支援機構「生活再建相談センター」の運営委員、
「東京都更生保護就労支援事業者機構」の理事も務める。
■主な著書
・「塀の中から見た人生」安部譲二氏との共著・カナリア書房
・「累犯障害者」新潮社
・「少年犯罪厳罰化 私はこう考える」佐藤幹夫氏と共編著・洋泉社
・「続 獄窓記」ポプラ社
・「精神障害と犯罪」共著・南雲堂
・「犯罪からの社会復帰とソーシャル・インクルージョン」共著・現代人文社
・「刑務所にしか居場所がない人たち」大月書店
講演テーマ
囚人の立場から見えた~世の中の現実~
刑務所の中にある一般工場とちがう「寮内工場」。そこでは障害者が働いている・・・事実を日本で初めて明らかにした元衆議院議員。
服役中の体験から「刑務官は大変な職業。負担の重さから教育より軽微重視というのが現状。このままでは高い再犯率を下げることは難しい。受刑者のためにカウンセラーを置くなどの工夫が必要だ」と語る。
刑務所内での処遇の現実、さらには障害のある人に対する施策のあるべき姿について、鋭く問題意識を提言する。
■主なテーマ
◎ 塀の中の障害者たち 知的障害者碍者の人権は守られているのか
◎ 塀の中と外・人間の尊厳って何だろう~塀の中の障害者・高齢者~