地域から外の世界に出たからこそ見えた地域の良さや課題とは?
岡本工介おかもと こうすけ
社会福祉士 / 一般社団法人タウンスペースWAKWAK業務執行理事 兼 事務局長 /
関西大学人権問題研究室 委嘱研究員 / 大阪市立大学非常勤講師
プロフィール
大阪府高槻市に生まれる。
龍谷大学卒業後、環境教育プランナーとして、公立の小学校・中学校・高等学校、行政機関、企業、環境教育施設など子どもから大人までを対象に人間関係トレーニング、ワークショップ、教職員研修、企業研修、講演、キャンプなどの企画・運営に携わる。
2008年より一般社団法人高槻市人権まちづくり協会の職員(事務局次長)として高槻市及び高槻市教育委員会からの受託業務として同市の人権啓発業務(講座、研修会等)の企画運営や総合相談業務、法人運営、施設管理業務に携わる。
2016年4月に独立。
2002年以来、毎年渡米し、約20年にわたってネイティブ・アメリカン居留区でラコタ族の人々と出会い、ともに生活する中で彼らの伝統的儀式や生き方、自然観に深くふれる。また、アメリカ南部を旅し、黒人公民権運動の指導者であるキング牧師のルーツを訪れる。
旅の中で”ルーツを大切に生きる生き方”と”Community Of Trees”(様々な木々が育つ森を地域に創る)というヴィジョン(夢)をもちかえる。
現在は、高槻市富田地域に基盤をおき、社会的包摂のまちづくりに携わる一方で、大学の非常勤講師等や個人事務所Community Of Treesを主催している。
■主な出演
(テレビ)
NHK Eテレ 「バリバラ」
NHK 「クローズアップ現代+」
(書籍)
「子どもと家庭を包み込む地域づくり」晃洋書房
■主な受賞歴
2020年 大阪大学国際共創大学院「独創的教育研究活動章」「多セクターとの共創による新たな多文化コミュニティづくりによる共創知の生成」
同年 部落解放・人権研究奨励賞 受賞(一般社団法人部落解放・人権研究所設立50周年記念事業)論文「コミュニティオーガナイジングによる社会変革の共創」
2021年 「多セクターとの共創による社会的不利を抱える家庭の要支援状況の可視化によるソーシャルアクション」
講演テーマ
ただいま~と言える子どもたちの居場所づくり
被差別部落というルーツに生まれ育ち、部落解放運動を進める両親のもと、地域の中で地域の人たちに育てられ、支えられながら育ってきた。
子どもの貧困という今の社会課題に対して、どのように向き合っていくのか、どう解決するのか、高槻富田におけるこども食堂や夕刻を支える場、学習支援事業の実践など、子どもたちにとっての居場所づくりの実践談を交えて人と人との関わりの大切さなどをお話いたします。
“差別をなくす”から“手をつなぐ”へ ~米国1万キロの放浪の旅から部落問題を問う~
21歳からの10年間にわたるアメリカの旅の中で共に生活してきたアメリカ・インディアンであるラコタ族との出会いや黒人公民権運動のルーツの旅。
地域から外の世界に出たからこそ見えた地域の良さや課題。そして、マイノリティと呼ばれる人たちとの出会い、生活の中で自分自身のルーツの根を伸ばしてきた経験や、その放浪の旅の中から持ち帰ったキーワードである「虹」の夢。
それは、これまでの先人の人たちの努力によってつくられてきた運動の成果を踏まえて、新たにジャンプした先にある新たな運動の方向性。それが「差別をなくす」から「手をつなぐ」こと。
そんな夢のために従来のカタチにとらわれることなく世界とつながりながらも地域にこだわって生きるというグローバルな生き方やその活動のお話をお伝えします。
■その他演題
◎ 虹をカタチに~“ルーツ”をツールにして生きる。~
◎ 新たな人権・部落問題学習のカタチ~「自己肯定感」を高めることから~
◎ トライアングルからフラットへ~被差別の外と内を超えてひとがつながる~
■キーワード
#人権 #同和問題