姉様キングスあねさまきんぐす
音曲漫才コンビ
プロフィール
1999年落語家の桂あやめと林家染雀(そめじゃく)によって結成された音曲漫才コンビ。
男女コンビではあるが二人とも芸者姿に白塗りメイクで舞台に立ち、昔懐かしい小唄、都々逸(どどいつ)阿呆陀羅経(あほだらきょう)などに乗せて今のニュースなどを取り上げる。寄席や落語会に出演するほか、男女共同参画の講演会などへの出演も多い。また海外に行く折には歌に現地の言葉を織り込んだり、踊りや玉すだれなど日本の伝統諸芸も披露し、これまでにドミニカ共和国、ロシア、ウクライナ、ブラジル、イギリス、アメリカ、シンガポール、タイなどの舞台に出演している。
■主な出演番組
上方演芸ホール(NHK)/バラエティ生活笑百科(NHK)など
講演テーマ
性も国境も笑って越えて“音曲漫才”~ジェンダーフリー&ボーダレス~
2人によるトーク、あやめさんの講演、染雀さんの「変身ショー」、音曲漫才。トークショーでは落語家になった経緯や師匠の思い出などについて対談。あやめさんは「男は男なり、女は女なりに反対を受ける世界」と指摘。染雀さんは、「どんな仕事についても、どうなるか分からない。思い込みや周りの情報で反対するより、面白そうやと見守ってほしい」と師匠が親を説得したという弟弟子の入門時のエピソードを語る。
あやめさんは講演で、落語会の弟子育成の仕組みを紹介。師匠や先輩から受けた恩を下の世代に無償で返していくことで文化がつながっているとした。また、女性落語家としての苦労にも言及。古典落語は主な登場人物が男で、女が男を演じていることは観客の違和感となり、話に入り込んでもらえなかったなどと語り、試行錯誤の結果、女性同士の会話で成り立つ新作落語に挑戦することになったと振り返る。
最後に、染雀さんが女装して芸者姿に変身。同じく芸者姿になったあやめさんと「姉様キングス」として、都都逸(どどいつ)など音楽を取り入れた漫才を行った。社会風刺も交えつつネタを披露し、来場者を笑わせたり、感心させたり。
姉キンのキャッチフレーズは“ジェンダーフリー&ボーダレス”
性差や国境も越えて、笑いで繋がりあうボーダレス世界を目指す。
■主な作品
*講演会(90分)の場合
あやめ・染雀のトーク(20分)
あやめ講演または落語(30分)<この間染雀着替え>
染雀・化粧とトーク(15分)<この間あやめ着替え>
姉様キングス舞台(25分)
(20分のトークを染雀の落語にするなど、臨機応変に変えられます。)