井沢元彦イザワ モトヒコ
作家
プロフィール
昭和29年(1954)名古屋市生まれ。
早稲田大学法学部卒。
TBS入社後、報道局放送記者時代「猿丸幻視行」(さるまるげんしこう)にて第26回江戸川乱歩賞受賞(26歳)。
31歳にて退社、以後執筆活動に専念。
以後、歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓。
週刊ポストに連載中の「逆説の日本史」は2013年秋で1000回を達成。
一方、テレビ、ラジオにも幅広く出演中。
現在、大正大学、種智院大学 客員教授、日本ペンクラブ会員。
■主な著書
『言霊(ことだま)』
『逆説の日本史1~21』
『ユダヤ、キリスト、イスラム集中講義』
『中国 地球人類の難題』 他多数
講演テーマ
歴史からみた差別
日本人特有のケガレ意識と差別の密接な関係についての解説を中心に話しをします。これは多くの差別問題の原因になっている「人種・民族」「宗教」「言葉」の違いなどに属さない、心理的概念であるケガレ意識に起因していることに特色がある。日本では既に平安時代ころから、目に見えない「過(あやま)ち」「禍(わざわい)」「罪(つみ)」「死(し)」といったものを不幸の根源ととらえる考え方があり、特に「死」に関することを強く嫌う考えから、それに関わる職業や人を穢れた存在としてきました。このようなケガレ思想が日本人の意識の根底に流れ続けており今もなお差別を残している。